2015年11月25日水曜日

ARGの先駆者Jane McGonigalの公演にいってきた

代表のホンダです。

Snakeholderブログといいつつ、代表が研究しているARGとかGamificationについて発信する場がなく、発信したい気持ちが溜まっているので、このブログのラベル(代表のつぶやき)にて、随時紹介していこうと思います。



今回紹介するのは、ARG研究の先駆者Jane McGonigal氏について、先週の水曜日、新刊「スーパーベターになろう」の発売イベントに行ってきたので、その時のプレゼン内容を含めて紹介と感想。



そもそもARGとは?

ARGとは、Alternate Reality Gameの略で、日本語では「現実代替ゲーム」として訳されています。簡単にいうと、「現実世界にゲームの物語の世界を持ってきて、日常の世界と物語の世界が交差するようなゲーム」のことです。
まあ、要するに、「ゲームを現実世界と混ぜちゃえっ」って発想です。


(ARGについてもっと知りたい方は下記のリンクにて、概論を知ることができます。
代替現実ゲームの魅力と特性 ~ARG概論~


日本でこれを行っている組織として最も有名なのはSCRAPさんだと思います。リアル脱出ゲームは電車広告、TVCMが流れるまで有名になったゲームですが、SCRAPさんの「地下謎への招待状」などはまさにARGだと思っています。


ARGの何がいいの?

これよく聞かれます。で、なにがいいんですかと。
これ面白いのが、ゲームがゲーム空間を飛び越えることだと(ホンダは)思っています。これまで、ゲームは室内で一人もしくは友達とやっていたことが、外に飛び出して、現実空間で行われる。

だからこそ、「人の動き」が生まれるんです。

「人の動き」とあえて、抽象度をあげて書きましたが、この動きは様々なものを含みます。例えば、物理的に人が動くこと、人と人とが、つながり協力しだすこと、その結果、一人では達成できなかった大きなことができることなどが挙げられます。

人の流動性が上がるとそれだけで、経済効果(お金の動きだけでなく、世の中を良くする効果)が簡単に言うと上がると思うんです。


どう使われているの?

SCRAPさんのように、エンタメ方面に振り切って、活動しているところもあれば、これを困難な壁に利用している動きもあります。例えば、飢饉であったり、鬱であったり、がん治療であったり。また、企業が使う場面としては、(現状は)広告が多いです。簡単に言うと、人の動きを活発にするため、広告に使うことで、購買活動を促進します。

このゲームの可能性が楽しくてホンダは毎日研究したり、Snakeholderでゲームを作ったりしています。

Jane McGonigal氏

ARGのことを本当にさらっと紹介したのち(今度詳しく紹介します)、今回、紹介するのがJane McGonigal氏。初版 Reality is Betterから4年が経ち、今回日本でSuperbetterの訳本「スーパーベターになろう」が発売され、その発売イベントがあったので参加してきました。(6000円という高値。。学生には痛手。。)


Jane McGonigal氏は先ほどのARGの先駆的研究者で、オリンピック用にARGを作成していたり、墓地を用いたゲームセラピー的ゲームを作成していたりとARG界で最も有名な研究者ですが、(最も有名にしたのは下記リンクのTED動画)今回はゲームは人生を豊かにするというアイデアとその実践記録を伝えるため、来日してきました。(余談だが、本イベントはJaneの双子、Kelly McGonigalと2人セットのイベントだった。Kellyはスタンフォード大学の心理学の教授で、日本だと、こちらの方が有名。スタンフォードの自分を変える教室で一躍有名になった。今回は、こちらも新刊、ストレスを力に変える教科書の刊行記念に来日してきた。)


(余談だが、この動画でJaneはTEDの中で最もジェスチャーが多い賞を獲得したらしい)




またまた余談だが、実は、Janeが来日する前に、ホンダはすでに、8月にニューヨーク大学のGame Centerにて、同様の新刊イベントがあり、参加してきた。ゲーム関連の人が集まる熱狂した場所で、Janeのオリジナルゲームで会場は盛り上がった。

(NYU Game Center)

(会場の様子)

(Game Centerの図書?館 ボドゲがたくさん。羨ましい限り)



今回のイベントは、NYUでのプレゼンとほぼ一緒だったが、趣旨は以下のとおり。

  • 現在世の中には18.3億人のゲーマーがいて、彼らのプレイ時間の平均は350h/year。この膨大な時間は可能性のある数字
  • 日本の労働者の93%が仕事にやる気を感じていない。ゲームでこれを変えられたら大きなインパクトがある
  • そもそもゲームには大きな可能性を含んでいる。具体的には、社会的なつながりを感じられたり、成長を感じらたりし、人生を豊かにする。

Jane氏のいうゲームとは一般に考えられているゲームというよりはより広義の意味で捉えていて、誤解を承知で非常に簡単にいうと、人間の精神的満足を促進するものである。

その精神的満足促進装置を用いることによって、鬱病の患者の治療を促進したり、がん治療患者を励ましたりできるのではないかとJaneが考え、作成したのが、こちらのアプリSuperbetter.





こちらのアプリを用いて実験した結果をまとめたのが今回の本Superbetterである。現に、この本のおかげで、ホンダ自身精神的にきつかった状況を助けられた経験があります。


(講演の様子。双子揃って登壇する機会などめったにないので貴重な写真)


取り急ぎ、講演内容としては30分間のショートプレゼンテーションだったので、紹介はこの程度にしておきます。

今後、新刊Superbetterや初版Reality is Betterをわかりやすく解説するブログも書いていこうと思います。



ARGについて活動している方、仕事を考えている方はぜひご連絡ください。つながりましょう。ぜひ一緒にアイデア語り合えればと思います。


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